"Gibraltar" オーストラリアの360万坪の牧場から

オーストラリアの田舎にて牛を育てる日本人のブログ。日本では有り得ない日常や日々の生活、360万坪の牧場での出来事を記事にしています。 過去の記事は旧ブログでご確認下さい。 旧ブログアドレスhttp://s.ameblo.jp/gibraltarmasashi/ 

夢のお話し

こんにちは。

数週間前のこのブログの記事に登場した親を亡くした子牛に名前を付けました。

珍しく雨が降った時に連れてきた事もあり、幸運の「雨女」になって欲しいという願いも込めて「Rainy レイニー」と名付けたわけです。

 

このレイニーちゃん。頑張って生きています!

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毎日挨拶して、栄養のある牧草と、少しのサプリメントを与えるうちに、すっかり飼い犬ならぬ「飼い牛」のようになっています。

 

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三歳の息子に無理やり口に草を入れられて、困った表情をしています(笑)

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こうやって、大切に育てる事で、少しでも親を亡くした悲しみが癒えれば良いと思います。

 

さてさて、気分屋な僕が気分がのった時に更新しているこのブログ。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、実はあるレストランにリンクが張ってあります。

そのレストランとは・・・。

 

神奈川県横浜市を中心に50年間営業している、ステーキとハンバーグのお店

「ハングリータイガー」

です。

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では、なぜこの牧場の事がハングリータイガーのホームページに紹介されているのかと申しますと・・・お気付きの方もいらっしゃると思いますが、この牧場はハングリータイガーが所有しております。

 

と言う事は・・・!

 

「このブログはハングリータイガーのオーナーが書いているのか!!」

 

いえ、違います(笑)。あたくし、そんなに偉くないです。。。。

 

「ああやっぱり!時々文章がアホっぽいですもんね!」

 

余計なお世話です!!!

 

このブログの主の私は、オーナーの意思を継いだここの牧場長であり、ハングリータイガーのメンバーです。なので、時々日本に出現する時があります。

 

さて本題ですが、ここには大きな夢があります。

いつか自分で一生懸命育てた牛肉を、ハングリータイガーのお客様に食べて頂きたい!

僕も食べたい!!(笑)

 

しかし、夢はそんなに簡単に叶いません・・・。

 

だいいち、牧場なんてオーナーも含め誰もやった事ありませんでしたから・・・。

 

このGibraltar牧場がスタートして約15年になります。僕が牧場を管理するようになって7年になります。

ちなみに余談ですが、僕がこの牧場を任せられる事になり、丘の上の牧場の入り口に初めて到着した際に口にした言葉は・・・。

「俺、こんな所じゃ生活出来ないよ・・・」

でした。

だって仕方ないですよね。

今は当たり前の雨水や川の水を使う生活、コンビニなんて350kmドライブしないと無いし、テレビも、インターネットも無かった。ネズミや猛毒のヘビはそこらじゅうにいるし・・・、心も体も休まるはずの家はボロボロでネズミの住み家でしたから。

まず、牛に触れる事は「マザー牧場」でも行かない限り現実的じゃなかったし、自分の人生で牛の去勢を自分の手で行う日が来るなんて思ってもいませんでした。

それを何とか乗り越えて、とにかくチャレンジの毎日。

しかし、牛の管理の仕方なんて知らないから、管理不足で牛を亡くした事もあります。

その時は本当に泣きました。

 

でも、より美味しく、より安全な商品をお客様に提供する事を実現するために今日まで頑張ってきました。

 

 また、農業未経験の我々が、牧場と言う未知の世界で今までやってこれた事は、地元のオージー達の助けが無ければ実現しなかった事です。

自分が大切に育てた牛や、僕が信頼する地元のファーマーが一生懸命世話をしている牛、また、安心と安全と美味しさを日本でいつも期待して頂いてるお客様の為に今日も一生懸命走り続けています。

 

そんな夢一杯のジブラルタ牧場の牛肉が、ハングリータイガーのメニューに載る日は近い!!

かも・・・。

 

もちろん、その際は店頭やホームページ、このブログでも告知させて頂きます。

早く実現出来るように、明日も頑張ります。なので今日はもう寝ます!

 

それでは。