"Gibraltar" オーストラリアの360万坪の牧場から

オーストラリアの田舎にて牛を育てる日本人のブログ。日本では有り得ない日常や日々の生活、360万坪の牧場での出来事を記事にしています。 過去の記事は旧ブログでご確認下さい。 旧ブログアドレスhttp://s.ameblo.jp/gibraltarmasashi/ 

2018年

あけましておめでとうございます。

新年から既に1か月以上経ってしまいましたが、2018年の最初の記事に合せて、この場を借りてご挨拶させて頂きました。

本年もこの気まぐれに更新されるブログを宜しくお願い申し上げます。

 

さて、昨年のクリスマス前から現在まで、ほぼノンストップで忙しい毎日を過ごしております。

昨年の12月頭より、大型ブルドーザーとショベルカーを扱う業者さんを牧場に呼びまして、木の生い茂ったパドックの改良と、牛の飲み水を溜める池を掘ってもらっていました。

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ちなみに、このような大型の重機を扱う職業を英語で"Earth Mover"と呼びます。これを直訳すると(地球動かし屋)とでもなりますでしょうか。

しかし、それは大袈裟では無く、大きな重機はあっという間に地面を掘り起こしたり、荒れた土地をキレイにしてくれます。

写真を見てもらうとわかるように、まるで隕石が落ちたような地面は、今回の工事で作った池です。このような貯水池は大小関わらずこちらではダムと呼びます。

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工事中のダムの底から撮影

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クリスマス直前に終わったこの工事の後も、牧場では子牛を集めて去勢をしたり、子牛の耳に当牧場の所有物を示すタグを付けたりと大忙し。

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その後は夏の牧草を蒔き終えたと思ったら、せっかく作った新しいダムのあるパドックに新しくフェンスを作り牧草を効率的に食べさせる事を始めました。

 

これはパドックコントロールと言われる大事な牧場管理のひとつでして、説明すると・・・。

 

現在パドックAの草を牛の群れが食べているとします。その間、パドックBとパドックCの入り口は閉めてあるので、牛はそこには行けないようになっています。

当然しばらくするとパドックAの草は少なくなってきます。そうしたらパドックBに牛を動かし、それと同じようにしばらくしたらパドックCに牛を動かします。

パドックCまで牛が辿り着くまでに、パドックAの草はまた伸び始めます。そうしたらパドックAにまた戻します。

この様に、牛をグルグルと動かし、常にフレッシュな草を食べさせるようにしています。

今回はブルドーザーで雑木林を処理したので、草が生える面積が広がりました。なので、フェンスを作る事を決めたのですが、距離は約1.2km。平地と急斜面を繰り返す土地の1.2kmはかなり長く感じます。

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そんな毎日にプラスして、前々から言っていた地元ラグビーチームへの参加。そのオフシーズンのトレーニングが遂に始まりました。

更に、毎週月曜日のタッチフット(タックルやコンタクトの無いラグビー)にも参加しているので、週に3日は仕事の後にラグビーを行っています。しかも、練習グラウンドまでは往復で80kmの道のり。

練習開始は夕方の6時半なので、夕方まで仕事をして、着替えて練習へ行く。。。

1時間半程度の練習を終えた頃には体はもうキツキツです。

ちなみに、朝ベッドから起きる時もキツイ時があります・・・。

 

なぜそこまでしてラグビーをやりたいか?

 

凄く単純な理由です。

 

後悔したくないからです。

 

日本でサラリーマンをやってラグビーが出来なくなり、腰の手術も行って更にラグビーが出来なくなりました。しかし、いつだってまたラグビーをやりたいと思っていました。

ご承知のように、かなりタフなスポーツです。50歳になったら間違いなく出来ないでしょう。今なら40歳。あと2年ぐらいは出来るかもしれません。

50歳になった時に「ああ、もっとやりたかったな」と思う事が無いように、キツイのは承知でチャレンジしています。

 

何事も前向きに、2019年になった時に2018年を後悔しないような2018年にしたいところです。

では。