満腹から空腹
さて、なかなか激しかった肉旅行も終わり、26日の夕方にシアトルを出発し、ずっと飛行機の中にいたわけですが、オーストラリアに到着した本日は28日なわけですから今日が何曜日なのか何がなんだかわかりません。
やはり牧場に到着して一番気になるのは自分の家畜。
誤解されないように言っておきますが、家族が一番大事です(・.・;)
肉旅行中も牧場が気になり家族と連絡を取っていましたが、実を言いますと旅行中ちょっと焦っていました。
以前から記事にしている通り、オーストラリアは非常に雨が少なく、雨が降らずに辛い思いをする事がしばしば有ります。
今回、出発直前に天候をいつものようにチェックし、それに合わせた準備をしてから旅立ちました。特に牛や家族の水や安全面を気にかけて補充したり、僕が居ない間に力仕事や危険な仕事が発生しない様に準備しておくのは僕だけで出張などに行く時の自分の中の決まり事です。
特に子供が小さいので、妻が子供の世話だけをしていられる様にする事が重要だと思っています。
僕が旅立った後に牧場に雨の予報が数日あるのを僕は知ってましたが、降っても大した量にならないと予想していたので、それほど心配せずに旅立ちました。
丁度バンクーバー降りた際、妻からメールが入っており、折り返し連絡すると「雨がすごく降って小川の水が道路を遮断し車が通れず子供の学校を休ませた」との事。
何ミリ降ったの?と聞くと通常の約二ヶ月分にあたる降雨があったそう。
普通の道before
普通の道after
before
after
これは大誤算だ。
こうなるとまず最初に心配するのは洪水により家族が危険な目に遭う事。
それに道路が破壊されて家族が山の中に孤立する事。
その次に、川の区画に閉じ込められている家畜が流されたり、川の近くの大型ポンプや機械類が濁流で流される事。
先に述べたように、家族に危険を伴う仕事はさせられないので、今は何もしないで川の水位を見守るだけ。
川はあっと言う間に増水するので、今は朝、昼、夕方に川の確認を妻にお願いするだけしか出来なかった。
結局のところ大事には至らなかったのだけれど、帰ってからパドックを見て周ると酷い事になっていた。川の増水は予想より酷く、川の近くのフェンスが軒並み流されメチャクチャになっていた。
流木やゴミがフェンスに引っ掛かり、ワイヤーを切って杭をなぎ倒す。
ひとつひとつゴミを取り、ワイヤーを繋ぎ合わせて杭を打ち込み直します。
恐らく今回は500メートル程のフェンスが倒され、流されているだろう...
早く修繕しなければ牛がどこかに行ってしまうし、逆に隣の牧場の牛がこちらに入り、混ざってしまう。
自然との共存は本当に難しいし、イレギュラーが起こりやすい。
先週は毎晩お腹いっぱいでホテルに戻りましたが、今週からまた空腹で帰宅する忙しい日々が始まります。
肉旅行記 番外編
先ほど8月28日の13時頃に牧場に戻って参りました。
戻ってきたら戻ってきたで、予想外の仕事が山積みになっていました。
これについては近いうちに記事にします...
さてさて、海外に行くと色々な経験をするのですが、今回は食べ物のボリュームやレストランの規模、美味しさに驚くばかりでした。
今回は時間が無かったので、ゆっくりと観光を楽しむ時間は全く無く、お土産も全て空港で買うハメになった程です。
そんな時間が無かった旅行中に見かけた変な光景を少し紹介します。
まず、初日にシアトルのダウンタウンを訪れた際に
電車に乗り移動したのですが、こんな光景が有りました。
駅で電車を待っていると、真ん中に車が止まっています。
この時点でちょっと変ですが、そこに電車が入ってきました。
あっ、隣にも電車が来ました。
?????
どうも。バスです。(・∀・)
結局、何の駅なんでしょうか?
そして、ダウンタウンを適当に歩いてると薄暗い路地に辿り着きました。
なぜかこの路地の壁の写真を撮っている人がたくさんいます。
まぁ、確かに色のついたデコボコな壁。かすかに良い匂いもします。何かのアートでしょうか?
いいえ。全部ガムです (T_T)
気持ち悪いので接写は出来ませんでした。
変なのは風景だけじゃありません。
40代くらいのこの男性。こんな格好で堂々と空港で飛行機を待っててはいけません。
タトゥーじゃなかったのが不幸中の幸い。
年齢、見た目からしてギャグで着てるとは思えません。
さて、肉旅行の記事もこれで終わり。
明日からは美味しい牛肉がみんなの元に届く様に頑張って牧場で働きましょう!!
では。
肉旅行記 さよならオッサン編
この肉旅行の最終日となる本日の朝ご飯は飛行機の時間の関係も有りホテル近くのダイナーに行く事になりました。
「ダイナー」と呼ばれるレストランはイマイチ日本人にはピンとこないかもしれませんが、アメリカ映画には良く出てきます。
早朝から深夜まで開いており、基本的には簡単な造りになってる事が多いようで、大型のキャンピングトレーラーを改造したような店も見かけます。
入り口にはかつて日本のファミリーレストランでも良く見かけた新聞販売機が有りました。
映画の中に出てくるように、カウンター席とボックス席が有り、ウエイトレスがコーヒーのおかわりを注いでいる。そんな所です。
今朝のダイナーもその様な場所でした。
メニューにはアメリカ料理がズラリと並び、パンケーキやオムレツ、バーガーからステーキまで色々と有ります。
僕はホウレンソウとベーコン、チーズ等を混ぜた物とフルーツを注文。
出て来た料理は期待を裏切らない大きさ。
同僚の一人は朝からガッツリと肉。
ケンタッキーフライドチキンの衣に似た、巨人のわらじの様なサイズの物を前に早くも戦闘態勢です。
散々と肉を求めて国境を越えたこの度もこれで終わり。いざ終わってみると寂しくなるのは何でだろうか?
ここで、今回食べた物を箇条書きにしてみよう。
1日目 機内で牛肉、夜にステーキ
2日目 朝はローストビーフのサンドイッチ、昼にハンバーガー、夜はラムのロースト
3日目 朝はベーコンエッグとパンケーキ、夜はバーベキュー
4日目 朝は並びながらビールとオツマミ、昼はバーベキュー店を2店ハシゴ、夜はタコスとブリトー
5日目 ダイナーでベーコンとホウレンソウ
見事に肉ばかりである。
ちなみに空港で飛行機を待つ今の食事はコレである。
掟破りの肉無しメニュー。もう限界です!!
海外で食事をすると色々な事を覚え、世界には色々な食べ物が有るなと感心し、様々な食べ方や注文方法がある事も目の当たりにする。
食べ物の大きさや、レストランの規模、接客の仕方に驚く事が多い反面、日本人の作る料理の繊細かつ研究された味や見た目、接客の礼儀正しさや従業員の一生懸命さを改めて誇りに思う事が出来る。
是非皆さんも旅行の際は、食事に時間をかけてみては如何でしょうか?
知らず知らずのうちに会話が生まれ、知識が増え、自分達の文化などを誇りに思う事が出来る様になると思います。
今回我々を常に安全にレストランに運んでくれた「尾翼のオッサン」とも経由のロサンゼルスまで向かう便でお別れ。
「四人のオッサン」の肉旅行。これにて。
肉旅行記 バンクーバー駆け込み編
オースティン編の前にこちらのアップロードを忘れてました。
時差で何度も夜に起きた2日目の朝は5時半集合でしたので、空港で適当な朝ご飯を食べて、シアトルから定員70名のプロペラ付き飛行機に乗り、シアトルの隣町Spokane(スポケーン)にてお仕事です。仕事内容は割愛しますが、良い内容ではありました。
三時間程度のビジネスの後で、シアトルに戻りそのまま隣の国カナダへ向かいます。乗り継ぎ時間は1時間。
今回の忙しいこれらの飛行の移動は全て「尾翼のオッサン」が印象的なアラスカ航空を利用します。
その尾翼のオッサンから見たシアトルダウンタウンとシアトルマリナーズ本拠地セーフコフィールド。
さて、カナダのバンクーバーに行く理由はただひとつ!!
「夜ご飯を食べに行く」
これなんです。
なので、カナダ滞在時間はたったの三時間。
しかも帰りは最終便の飛行機なので、渋滞や迷子、レストランの混雑は許されません。
何故わざわざカナダでご飯?
と普通の人は思います。普通の人には入国審査職員も含まれますので、日本のオッサン三人が入国審査で完全に不審者扱いで質問攻め。
どうしても食事を食べるだけの為に国境を越え、すぐにシアトルに戻る事が理解出来ない。
まぁ、普通は運び屋だと思われますよね...
会社の名刺を職員に渡し、スケジュールを説明し、散々説得して無事に入国。
時間が無いのに足止めを食らってしまった...
さて、その普通じゃ無い理由を説明すると、今から約20年前に僕はカナダに留学し、英語を勉強していました。
その学生仲間や地元民から愛され、いつも行列の出来ていたギリシャ料理のレストランに行く為です。
初めてそのレストランに行った時の美味しさとボリュームが頭から離れず、もう一度食べたいという願いを叶えるチャンスが20年ぶりに訪れた。
うっすら記憶に残る街並みをタクシーの窓から見ながら空港から走る事25分、お目当てのレストラン「ステフォーズ」に到着しました。
店内も外観も20年前と何も変わっておらず、ラッキーな事に今はまだ空席がある。
ここに来たらラムのローストとカラマリ、カナダのビール「コカニー」注文を注文するのが常。
暫くするとカラマリに続いてラムのローストが到着。
何も変わらぬ味とトロける柔らかさの中にあるラム肉本来の味と風味。
ボリュームも相変わらずで一気に当時に戻る事が出来ました。
今は店舗も2つに増えたので混雑も多少緩和された様なので、バンクーバーに行った際は必ず立ち寄れる頂きたいレストランです。
膨れた腹を引きずりながら、足早にバンクーバー空港へ。
そんな2日目。
肉旅行記 テキサスオースティン編②
ご飯を食べる為に並んだ時間は最長でどれぐらいですか?
僕は一時間未満でしょうか。
今日、その記録を更新する事となりました。
その待ち時間とは、驚愕の三時間!!!これは僕の自己ベスト。しかし上には上がいて、本日の金メダルは朝6時から並び始めてオープンの11時に入店したアメリカ人。
「何時から並んでるの?」と聞いたところ、「6時からだよ」とその男性。するとその彼女がすかさず「この人クレイジーでしょう?」と言ってきます。
いったいどこに並んでるのかと言いますと、オースティンにある全米ナンバーワンのバーベキュー店と言われるフランクリンバーベキュー。
ここは毎日数時間の待ちが出来る様で、朝早くから並ぶのは当たり前の光景のようです。
ちなみにオープンは11時ですが、売り切れ次第終了という事です。
ちなみに歴史上並ばずに入店した唯一の人間が居るそうです。
その人の名は「バラク・オバマ」そうです彼です。
他にも有名人が入れてくれと頼むそうですが、流石に入れないようです。
さて、郷に入っては郷に従えという事で、他のお客さんと共にビールを飲みながら待ちます。
ビールが無くなった頃にお店の店員さんが売りに来たりします。
そんなこんなで待つこと三時間。やっと店内に入ることが出来、注文セクションの前へ行くと、注文したい肉を目の前で希望の量に切ってくれます。
こうして三人でブリスケット、ポークスペアリブ、ソーセージを頼み、手掴みでガツガツ食べました。
店内の人は老若男女ほとんどが手掴みで肉を食べています。これがテキサス流なのでしょうか?
リブは骨からはこぼれ落ちる程柔らかく、ブリスケットも良い味を出している。
バーベキューソースも普通の物とは違いがありとても美味しかった。
残念だった事は期待したビーフリブが土曜日のみの限定で食べれなかった事。
そこは肉旅行者。もう一軒ハシゴしてビーフリブを食べに行きました。
行ったのはIron Works。
これが大誤算...
ビーフリブが巨大すぎて、調子に乗って肉料理をハシゴした日本男児のひ弱な胃袋に入っていかない。
なんて情けない。周りでは老人も山盛りの肉を食べているというのに!!
色々と衝撃を受けたテキサス州オースティン。
今は暑さと満腹感に耐えられず、涼しい空港で早めのチェックイン。
テキサス。流石テリーマンの出身地。
色々と凄いところでした。
色々な経験をありがとう。また、Schroader家の皆さんお世話になりました!
肉旅行記 テキサス州オースティン編①
さて3日目です。
食べてる時も食べてない時もお腹が一杯です笑。
これではマズイと、オッサン三人で昨夜ホテルのプールで泳ぎました。
ほんの少しの無駄な抵抗をして3日目の肉旅行のスタートです。
今日はテキサス州オースティンに移動する日。飛行機が11時半なので朝に余裕があったためホテル近くで朝ご飯。
向かった先は日本でもお馴染みのデニーズ。
アメリカの朝食というとどんな印象を持ちますか?
目玉焼きとベーコンに、何段ものパンケーキ。
デキャンタのコーヒーを持ったウエイトレスがおかわりを注いでくれる。
そんな朝食ですよね?
デニーズに着きメニューを見ると早速ですが
「どんだけぇ〜」な感じです。
でも、想像通りでちょっと嬉しかった。
結局三人合わせて注文したらテーブルの上は
昨夜のプールを一瞬で無駄にさせるこのボリューム。黒人の陽気な店員さんに「これがアメリカ人の普通の朝食の量か?」と聞くと、めちゃ真面目な顔で「普通だよ。ワハハハハ」と言われた。
結局朝からお腹いっぱいになり空港へ向かう。
目的地はシアトルから飛行機で4時間のテキサス州オースティンだ。
オースティンまでの飛行機はとても快適で、しばし居眠り。4時間のフライトもあっという間に到着。
ホテルまでのバスに乗る為にエアコンの効いた空港の外に出ると...うっ....暑い。凄く暑い。夕方5時半なのに体感は35度ぐらいだ。
今回オースティンに来た理由は2つ。
① BBQピットと呼ばれるBBQ台のスゲーのがあるから見に行く事。
② 全米ナンバーワンのBBQ店があるからそこに行く事。
この2つを実行する為に飛行機に片道4時間乗って来たわけです。
ホテルにチェックインした後タクシーに乗り向かった先はThe Salt Lick BBQ。
目的①の凄いBBQ台がある所です。
空港からもダウンタウンからもだいぶ離れてタクシーで走る事30分、もの凄く広い敷地に車が何台も駐車してあり、その周りをBBQの煙が覆っている場所があった。周辺にはこの店以外に本当に何も無い。
広大な敷地を写真だけで表現するのが難しいが、こんな感じ。
すでに大勢の人が待っており、皆さん写真を撮ったり、お酒を飲んだりしながら広い敷地内で自由に待っている。
店に入ってすぐに噂のBBQピットがあるというので早速見に行ってみると...
バァーーーンって
ハッキリ言って想像を超えてました。
凄いスケール。
店内には肉を焼く香りとソースの甘い香りが混ざり合い食欲が湧いてくる。
ビーフリブ、ターキー、ソーセージ、ブリスケットと色々な肉を堪能し、写真を撮る事を半分忘れながら食事と雰囲気に没頭しました。
また、オースティンでは20年前以上前の中学生時代に同級生だった子が住んでおり、その子に事前にBBQ店の情報を聞いていました。
折角のチャンスなので、ご主人と同級生、カワイイけど頼もしい息子二人とお店で合流し、20年以上ぶりの再開と食事を楽しみ、最後はタクシーを捕まえるのに1時間以上も我々に時間を費やして頂きましたが、非常に有意義な時間を過ごす事が出来ました。
明日は全米ナンバーワンの店。開店前から長蛇の列という事なので、気合いで朝から並ぶ為に早く寝るとします。
肉旅行記 シアトルダウンタウン編
前回の記事で書いた様に、日本からの飛行機が4時間遅れでシアトルに到着。
無事に日本からの二人とも合流出来ました。時間も無いので間髪入れずにシアトルのダウンタウンに三人で向かう事にしました。
折角の海外旅行なのにそもそも何故そこまで時間に追われてるのかを説明すると、今回の滞在は移動も含めた一週間。その間に合計10機の飛行機に乗ります。
1日目 到着後夕食で終わり。
2日目 飛行機4機でアメリカ国内とカナダ日帰り。
3日目 テキサス州に移動。
4日目 テキサス州でランチ後シアトルに夜戻り。
5日目 日本とオーストラリアに向けて帰国。
ざっとこんな感じで進行します。詳細はそれぞれの旅行記で説明しますが、時差も含めてかなりタイトなスケジュールです。
まぁ、そんな事なのでシアトルのダウンタウンと言っても少しだけ歩き夕食を食べてホテルに戻りました。
まず空港近くの我々の滞在ホテルはダウンタウンから電車で25分程。
6ドルの往復切符を買ってダウンタウンに向かいます。
ダウンタウンに着き、ビルの合間を暫く歩くと海が見えてきて、多くの観光客を目にしました。
時間がない事から大して歩けず、記事に出来るような内容はありませんが、インパクトが強かったのはスターバックスの数。
空港に降りた時からすでに感じていましたが、スターバックス発祥の地という事もあり、空港内だけで数店舗、ダウンタウンを歩けば冗談抜きで山ほど店舗があります。
感覚としては200メートルに1店舗ある程でしょうか。日本のコンビニより多いのではないでしょうか。
空港にも、飛行機の中も全部スタバです。
スタバの街を歩き、向かった先はシアトルの老舗で評判の良いステーキハウス「メトロポリタングリル」。
人気店だけど時間も多少早い平日なので予約無しですんなりテーブル案内されました。
店内は薄暗く雰囲気が良く、薄暗い中にも店員や客の賑やかな声が聞こえてきます。
メニューは豊富で、特にワインリストには数百もの種類が並んでいました。
我々はそれぞれ別々のステーキを頼み、僕は450グラムのストリップロインを注文。
味はまぁまぁでしたが、雰囲気と気さくな中国系のウエイターがそれをカバーし、満足のいくディナーとなりました。
酔いと旅の疲れと時差が混じり合い、ヘロヘロになりながら電車でホテルに戻った到着日でした。