"Gibraltar" オーストラリアの360万坪の牧場から

オーストラリアの田舎にて牛を育てる日本人のブログ。日本では有り得ない日常や日々の生活、360万坪の牧場での出来事を記事にしています。 過去の記事は旧ブログでご確認下さい。 旧ブログアドレスhttp://s.ameblo.jp/gibraltarmasashi/ 

よく行く街"ブリスベン"

こんにちは。
牧場は相変わらず川の増水に脅かされ、川の深さと速さで川の対岸に渡れずイライラする日々が続いてます。

そんな中、僕はブリスベンに行く用事があったために、例によって往復700キロのドライブをしてまいりました。

ブリスベンは牧場から一番近いシティーという事もあり、何かと行く事があります。
仕事でも行きますし、買い物や遊び、趣味のラグビー観戦など行く理由は様々です。

今回は一泊の予定ですので、ホテルにチェックインした後に牧場周辺の田舎町では食べられない焼肉を食べに行きました。
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ホテルから徒歩圏内という事で、車はホテルに置き久々にジョッキの生ビールを飲みました。
日本のビール。美味しいですねぇ。

僕はお酒は飲めますが、夏にビールを週に3本程度、冬はワインを少々飲むぐらいです。
妻は全然飲みませんので、家で飲んでもツマラナイわけです。
ただ、友人と飲むのは大好きです。

ブリスベンは観光というより忙しい街で、ビジネスマンが非常に多いです。
大学や語学学校も周辺にあり学生も多く歩いています。

ブリスベンの中心にはクイーンストリートモールと歩行者専用の通りがあります。
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通りの両サイドにはファッションはもちろん、カフェやホテル、レストラン、バーなど様々なお店が並び、多くの人がショッピングを楽しんでいます。
この通りは数百メートル続いており、歩いていればデパートもブランドショップも見つかります。
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日本でお馴染みの店も幾つかありますよ。
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オーストラリアに来たばかりの時は、この通りを歩くとウキウキしたものです。
今では殆ど歩きません...

というのも、我が家がブリスベンでショッピングをする際は必ず行く場所があります。
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ブリスベン中心部から車で15分のIndooroopilly Shopping Center(インドゥルーピリー ショッピング センター)です。

ここは恐らくブリスベンで一番大きいショッピングセンターで、何でも揃いますし、施設もキレイです。
牧場への帰り道に寄れるので非常に重宝しています。
さらに、我が家がここに来る最大の理由が...

これとか、
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これとか、
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これであります。
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そうです。日本の食材です。
このショッピングセンターでは日本の食材や調味料が手に入ります。
値段は日本で買うよりずっと高いですが、数ヶ月に一回の楽しみとして色々と買って帰ります。

田舎町では絶対に手に入らない食材ばかり。
今回はこれだけ買い物して帰りました。
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これで日本円で約13000円なり...

家に帰り、早速の納豆ご飯。これが幸せ。

0か100

以前も旧ブログで触れたことがありますが、2011年にオーストラリアのクイーンズランド州の80%とニューサウスウェールズ州の一部は洪水の被害に見舞われました。

この牧場はニューサウスウェールズ州にありますが、クイーンズランド州との州境から車で40分の場所にあり、なおかつ牧場の真ん中に川があるため洪水の被害をモロに受けました。

通常の風景のこの場所も
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こうなり...
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電柱は倒れて
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流木が押し寄せて重なり
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当時の水位は今も木に引っかかる流木でその高さを確認でき
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潰れたら我々が孤立する橋は川に沈み、水が引いても通れない
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オーストラリアは本当に雨が少ない。この牧場も三年前は記録的な干ばつに襲われ、僕達が使う家庭用水もあと僅かなところまで追い詰められました。

そんなオーストラリアなのに洪水になったのが5年半前。そして、今週その危機にまたしても遭う可能性が多少あります。
ただし、今回はこの牧場の周辺のみ。

8月末に僕がアメリカに行ってる間に大雨が降り、道路に水が溢れて車が通れず子供は学校を二日間休みました。
川の水も2011年の大洪水以来一番の増水でした。
普段は10日もすれば川の水も引き、通常に戻るのですが、8月末から現在までの間に皮肉にも雨は順調で、川の水は一向に引きません。
川が引かずに心配なのは今後の天気予報ですが...
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なぜこんな時に...

いつもなら車で渡れる川も今は105馬力のトラクターでギリギリ。
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高さ1メートルはあるだろう運転席のすぐ下まで水位があります。
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今日は川の近くの牛を丘に移動し、川の近くのポンプや機械類を引き上げました。

明日は食料を買いに行き、孤立に備えます。
今のところ今日の予報はハズレています。
この雨をどうか今降らさずに夏の乾き始めたタイミングで放出してくれないだろうか?

全く0か100の極端な天気。
人間は自然には勝てない逆らえない...

動物と人間

今回はちょっとだけ動物と人間について自分の考えを書いてみようと思います。

動物と人間がひとつの地球という星で生きています。動物は基本的には人間を襲いませんが(というより人間が危ない動物には近付きません)、人間は動物を捕まえて食べます。
それはシンプルに言って、人間が他の動物より総合的に強いからでしょう。

皆さんもご存知の通り、世間で動物愛護という言葉を耳にします。特に最近は以前より耳にする事が増えたのではないでしょうか?
僕の住むオーストラリアでは捕鯨の話は有名ですよね。

以前、自分のフェイスブックにも書いた事があるのですが、牧場にいる野ウサギが増えて、畑を荒らすので、ライフルで撃って食べた時の事。美味しい調理法は無いかとインターネットでウサギの調理法を調べようと探していると、幾つかのレシピの他に、ウサギを食べるのは残酷だという書き込みを多数目にしました。

さて、ここで僕は何を思ったかと言いますと、

「これらの書き込みをしている人達はいつも何を食べているのだろうか?」

と単純に思ったわけです。
というのも、ご存知の通り僕は牛を育てています。
いつも牛の事を考えて、牛との生活で泣き笑いします。健康に大きく育って欲しい、元気な子牛を生んでほしいといつも願い世話をしています。
牛の事も考えますが、人間の事も考えます。
美味しいと言われるお肉になって欲しいとも願いますし、時にはお金が無くなってきたから何頭売ろうかとも考えます。
これらの考えは人間が生きる為の健全な考えだと思っています。
これは牛を育てる人に限らず、米や野菜を育てる農家の方も同じ事だと思っています。

ウサギの話しに戻りますが、ウサギを食べるのは残酷だという理由は、ウサギが可愛らしい動物だからという理由が殆どじゃないでしょうか?
ある国では犬を食べます。これも犬を飼ってる方からすれば「残酷」になるのでしょう。
ただ、そこにはそれぞれの国の文化があります。その文化で育った人の食生活にケチをつける事は出来ません。日本人の食べる納豆も生魚も以前のユッケやレバ刺し、馬の肉など他の国の人からすれば信じられない食べ物かもしれません。しかし、それが日本人の食文化なので、外人から「オエッ、気持ち悪い」なんて言われても我々は「美味しいのに」って反論しますよね。

結局は人間を含む動物は生きなきゃいけないし、幸せにならなきゃいけない。
生きるには「食う」しかないんです。食うために働き、お腹が満たされ幸せになり、余ったお金で旅行や買い物をして幸せになる。
働く理由はまず食べる事から絶対に始まります。

僕は牛を育てています。しかし毎日のように牛肉を食べるし、ステーキは大好物。
でも、育ててる牛が出産で苦しめば助けに行くし、死んでしまえば泣きます。ここにいる400頭の牛は全て僕を知ってますし、僕も彼らを知っています。
他の人が犬やウサギをカワイイと思うように、僕も牛がカワイイです。でも、ステーキは好きです。

ウサギは草を食べます。草は生きてます。僕も草を育てます。それを牛にあげます。
草は土から栄養をどんどん吸います。それは生きる為です。
ウサギを食べるのは残酷だと言う人も、何かしらの物を食べて生きてます。それはプラスチックや鉄じゃなく、必ず生きていた物です。

こうやって、地球上の物は人間に限らず自分が生きる為に何かを殺して生きるのです。ウサギがダメなら僕が可愛がる牛も食べないでほしいし、お米農家が一生懸命に可愛がり作る米も食べられないはず。
ベジタリアンでもヴィーガンでも結局は食べる為に生きてるわけです。

自分が飢えたり、目の前で自分の子供が腹を空かせてたらペットだろうがドブネズミだろうが何でも食べますよ人間は。寒くて死にそうで凍死寸前なら家の壁を少しづつ剥がして燃やすでしょう。

残酷なのは、クジラやウサギがダメだって騒ぐのに、米も牛も野菜も平気で食べちゃう人達じゃないかなぁなんて思います。
人間が出来る事は、他の動物より優れた脳や感情があるのだから、どの様に自分達が飢えずに生きていかれるか、何に感謝するか時々考えて見る事だと思います。

無駄にはしてはいけません。お米も一粒残らず食べる事、夕食の残りは工夫して次の日食べる事。他人や食文化に口を挟む前に、そんな事から始めてみてはどうでしょうか。

送迎係ミッツィー

先日、日本に数日帰った際に、通りにあった中古車店を何気なく覗きました。
僕はオーストラリアに住む者なので、日本で車を購入するつもりはありませんが、中古車店に並んだ日本車の数々を見て非常に嫉妬しました。
その嫉妬した理由はこの先を読んで頂ければわかるはずです。

まず、オーストラリアの車の価格は新車、中古車にかかわらず非常に高額です。

また、オーストラリアに来ると日本車が多い事に驚きます。感覚的には走っている車の8割が日本車ではないでしょうか。
モチロン自分の車もトヨタです。

オーストラリアは広いので、車は必須です。日本の様に電車でどこでも行ける様な便利さは無いので、シドニーやメルボルンのような大きな街に住んでいても休日のお出かけには車が必要です。
さらに、どこへ行くにもある程度の距離があるので、車の走行距離はどんどん増えていきます。

ある程度便利な大きい街ですらその状況なのに、この牧場のような田舎に住む人の車の走行距離は凄い事になります。
先日書いた様に、自分も今年の5月に新車を買いましたが、9月の現時点で11000キロ既に走りました。
子供をスクールバスの来るハイウェイに毎日送迎するだけで、年間約8400キロ走行します。しかも未舗装のガタガタ道なので車の劣化も早いです。なのに、車両は高額なので困ってしまいます。

という事で、昨日は中古車を買いに行きました。まさに送迎専用の安い車。ガタガタ道でも耐えられるオフロードに適した車を往復400キロの道をはるばる行ってきました。

というのも、新車を年間最低8400キロのガタガタ道を埃にまみれながら走らせ、どんどん走行距離を重ねたら価値はどれほど下がるでしょうか?
まず、気分的にすごーく嫌です...僕の車はトヨタのクルーガーで、ある程度のオフロード走行も可能ですが、流石に毎日ガタガタ道を走れば目に見えて劣化します。
それなら安いオフロード専用車を買って、いっその事乗り潰した方が得なのでは?オフロード車なら通常のファーム仕事でも使えるし、傷や埃なんて気にしなくて良いし、将来は子供にあげても良い。
牧場で走り、子供の送迎なら保険も要らないし、最悪ナンバープレートも要らない。
そう判断したので思い切って中古車を買いに行ったわけです。

そして、我が子の送迎という大役を授かった中古車がこれ。モチロン日本車です!!!
三菱のピックアップトラック。この形の車をオーストラリアではUTE(ユテ)と呼びます。
オーストラリア人は何でも語尾をのばすオージーイングリッシュを使うので、テレビのコマーシャルでは三菱車を「ミッツィー」と呼んでました。
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牧場内の障害物に引っ掛かる事を避け、ある程度の深さの川も渡れるような車高の高さ。
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車輪がぬかるみにハマっても抜け出せるようにウインチ装備。
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携帯電話の使えない牧場内でも家族と連絡が取れるようにUHF無線。(本日妻から坂道発進が出来ないと早速のコール笑)
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街灯のない牧場内を明るく照らす複数のライト。
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ここでの車選びでこれだけは絶対に外せない四輪駆動。
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これだけ揃えば怖いもの無しです。
「大袈裟な装備でどこ行くの?川口浩の水曜スペシャル探検隊??」って思ってますか???これ、実際に普段の生活で全部使います。むしろ、これだけ無いと不安です笑。

ただ、車の高いオーストラリアで安い車を求めたら、これぐらいの凹みと走行距離、年式は普通です。
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走行距離27万5000キロです。
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中古車サイトや店舗には10万キロ〜50万キロの車が当たり前の様に並びます。
それが普通です。

ちなみに日本車ですと、10万キロ、10年落ちでも殆ど日本円で最低100万円はします。
人気の高いトヨタのランドクルーザーですと、新車で1000万、20万キロ10年落ちでも300万円はします。
車検は一年に一度、保険も含めて約10万円。

ここにいると日本の中古車店に並ぶ中古車が全て新車に見えます。
だから僕は冒頭で嫉妬したと書いたのです。

逆に言うと、今の車は良く出来ています。日頃の点検や整備を定期的に行えばそれだけ長く乗れるという事です。

我が家の送迎係に任命された三菱くん。
目指せ100万キロ!!

フェンス修理(虫嫌い注意)

アメリカから帰国してからの数日、牧場はだいぶ春の陽気なってきました。
最近産まれた子牛もポカポカ陽気の下で昼寝も気持ち良さそうです。
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さて、アメリカから帰国し、一日ぐらいは時差の調整なんて名目で休みたいところですが、先日記事にしたように川の増水で壊れまくってるフェンスの修理に明け暮れています。

フェンスの修理は全て手作業。ワイヤーを引っ張
り、杭をハンマーで何十本も打ち込みます。

トラックはフェンスの材料で一杯です。
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川の近くで黙々と仕事をしていると聞こえて来るのは鳥や動物の鳴き声と、僕がハンマーで叩く杭の音と川の流れる音。
邪魔される事が無いので仕事は捗りますが、2kmのフェンスを手作業で行うわけだから、手は汚れてジワジワと痛みも出てきます。
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ワイヤーは固いですが、強力に結ぶためには紐のように結ばなければいけない為に指先に力を入れて曲げていきます。
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オーストラリアに来たばかりの頃は、これが痛くて痛くて...。夜になると手がジンジンとして寝れなかった。
牧場を始めて変わった事の一つに手の硬さが有ります。
マメが固まり、皮が厚くなる。
日本に帰り握手をすると「ゴツイ手だなぁ」なんて言われる事も増えました。

※この先の画像に虫嫌いにはキツイ画像が有ります


さて、話しは全然変わりますが、シロアリってご存知ですよね?
日本でも家を食べてしまう害虫として知られていますよね。

実はシロアリって、アリの仲間じゃなくて、ゴキブリの仲間なんですよね。
ジメジメしたところが好きで、木を食べてしまいます。食べられた後の木は迷路の様に穴が開いたり、フカフカになったりします。

モチロンここは大自然なので、シロアリは山ほど居ます。

なぜシロアリの話しをしているかと言いますと、皆さんの家がシロアリの被害に遭わないように、また、いち早くシロアリに気が付ける様に、本日フェンスの修理中に発見したシロアリの写真を貼って差し上げます!!!

イラねーよ!!! なんて言わないで下さいね。
実物を知らなければ、何がシロアリか気が付きませんからね!!!

優しい!!優しすぎる!!! 今回だけですよ!!!

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これがシロアリ。
ちなみに、この木に1000匹ぐらい付いてました。

では、良い週末を!!! 笑

満腹から空腹

さて、なかなか激しかった肉旅行も終わり、26日の夕方にシアトルを出発し、ずっと飛行機の中にいたわけですが、オーストラリアに到着した本日は28日なわけですから今日が何曜日なのか何がなんだかわかりません。

やはり牧場に到着して一番気になるのは自分の家畜。
誤解されないように言っておきますが、家族が一番大事です(・.・;)

肉旅行中も牧場が気になり家族と連絡を取っていましたが、実を言いますと旅行中ちょっと焦っていました。

以前から記事にしている通り、オーストラリアは非常に雨が少なく、雨が降らずに辛い思いをする事がしばしば有ります。

今回、出発直前に天候をいつものようにチェックし、それに合わせた準備をしてから旅立ちました。特に牛や家族の水や安全面を気にかけて補充したり、僕が居ない間に力仕事や危険な仕事が発生しない様に準備しておくのは僕だけで出張などに行く時の自分の中の決まり事です。
特に子供が小さいので、妻が子供の世話だけをしていられる様にする事が重要だと思っています。

僕が旅立った後に牧場に雨の予報が数日あるのを僕は知ってましたが、降っても大した量にならないと予想していたので、それほど心配せずに旅立ちました。

丁度バンクーバー降りた際、妻からメールが入っており、折り返し連絡すると「雨がすごく降って小川の水が道路を遮断し車が通れず子供の学校を休ませた」との事。
何ミリ降ったの?と聞くと通常の約二ヶ月分にあたる降雨があったそう。

普通の道before
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普通の道after
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before
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after
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これは大誤算だ。
こうなるとまず最初に心配するのは洪水により家族が危険な目に遭う事。
それに道路が破壊されて家族が山の中に孤立する事。
その次に、川の区画に閉じ込められている家畜が流されたり、川の近くの大型ポンプや機械類が濁流で流される事。

先に述べたように、家族に危険を伴う仕事はさせられないので、今は何もしないで川の水位を見守るだけ。
川はあっと言う間に増水するので、今は朝、昼、夕方に川の確認を妻にお願いするだけしか出来なかった。

結局のところ大事には至らなかったのだけれど、帰ってからパドックを見て周ると酷い事になっていた。川の増水は予想より酷く、川の近くのフェンスが軒並み流されメチャクチャになっていた。
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流木やゴミがフェンスに引っ掛かり、ワイヤーを切って杭をなぎ倒す。
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ひとつひとつゴミを取り、ワイヤーを繋ぎ合わせて杭を打ち込み直します。

恐らく今回は500メートル程のフェンスが倒され、流されているだろう...
早く修繕しなければ牛がどこかに行ってしまうし、逆に隣の牧場の牛がこちらに入り、混ざってしまう。

自然との共存は本当に難しいし、イレギュラーが起こりやすい。
先週は毎晩お腹いっぱいでホテルに戻りましたが、今週からまた空腹で帰宅する忙しい日々が始まります。

肉旅行記 番外編

先ほど8月28日の13時頃に牧場に戻って参りました。
戻ってきたら戻ってきたで、予想外の仕事が山積みになっていました。
これについては近いうちに記事にします...

さてさて、海外に行くと色々な経験をするのですが、今回は食べ物のボリュームやレストランの規模、美味しさに驚くばかりでした。

今回は時間が無かったので、ゆっくりと観光を楽しむ時間は全く無く、お土産も全て空港で買うハメになった程です。
そんな時間が無かった旅行中に見かけた変な光景を少し紹介します。

まず、初日にシアトルのダウンタウンを訪れた際に
電車に乗り移動したのですが、こんな光景が有りました。

駅で電車を待っていると、真ん中に車が止まっています。
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この時点でちょっと変ですが、そこに電車が入ってきました。
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あっ、隣にも電車が来ました。
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?????
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どうも。バスです。(・∀・)

結局、何の駅なんでしょうか?

そして、ダウンタウンを適当に歩いてると薄暗い路地に辿り着きました。
なぜかこの路地の壁の写真を撮っている人がたくさんいます。
まぁ、確かに色のついたデコボコな壁。かすかに良い匂いもします。何かのアートでしょうか?
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いいえ。全部ガムです (T_T)
気持ち悪いので接写は出来ませんでした。

変なのは風景だけじゃありません。
40代くらいのこの男性。こんな格好で堂々と空港で飛行機を待っててはいけません。
タトゥーじゃなかったのが不幸中の幸い。
年齢、見た目からしてギャグで着てるとは思えません。
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さて、肉旅行の記事もこれで終わり。
明日からは美味しい牛肉がみんなの元に届く様に頑張って牧場で働きましょう!!
では。