"Gibraltar" オーストラリアの360万坪の牧場から

オーストラリアの田舎にて牛を育てる日本人のブログ。日本では有り得ない日常や日々の生活、360万坪の牧場での出来事を記事にしています。 過去の記事は旧ブログでご確認下さい。 旧ブログアドレスhttp://s.ameblo.jp/gibraltarmasashi/ 

自作のトラップ

※本文中にお食事中の方や、都会の方が不快に思うだろうと思われる画像がありますのでご了承下さい。これも現実なので隠しようがありません・・・。

 

オーストラリアは秋になり、暑かった夏の気温も徐々に下がってまいりました。それでもまだ日中は30℃を越えるので仕事中はまだまだ汗をかきます。朝と夜は冷えるようになってきましたので、夏の感覚でお腹を出して寝ていると、早朝に寒さで起こされます。

秋になるとこちらはラグビーシーズンの開幕です。我々家族が応援するブリスベンのチームの観戦や、息子たちの練習や試合で忙しくなります。昨日も、地区代表選手を決める選考会の練習に長男を連れて往復400kmドライブしてきました。地区代表選手に選ばれる道のりは数回の練習と選考試合一試合。それぞれが往復で400km以上の場所にあるため移動も大変です。また、それに加えて地元のクラブの練習や試合も始まるので、平日2日と土日は全て子供のラグビーに時間を費やしています。

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さて、気温が下がって来ると決まって出てくる問題があります。それをこれから説明致しますが、文頭にも書いたように、ちょっと閲覧注意です。

数日前に妻が「玄関のシンクに置いてある石鹸がやられた」と言うので「あぁ、この時期が来たか」と思いました。

「石鹸がやられた」とは一体何なんだ?と思われるので画像をご覧ください。

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毎日仕事後にここで手を洗って家に入るので石鹸はいつもツルツルです。なのに写真の様に周りがギザギザしています。

 

アップにするとギザギザは縦に入った無数の線。

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これ「歯型」に見えませんか?

そうなんです。石鹸がやられた原因は何者かがかじったからなのです。

歯型に見覚えがある方もいらっしゃるかもしれませんが、これはネズミの歯型です。ネズミはどうやらガリガリと前歯でしょっちゅう何かをかじっていないと前歯がどんどん伸びていくそうです・・・。また、ネズミは物凄い狭い場所でも移動できるので、ドアをキッチリ締めても少しでも隙間があれば容赦なく家や車に侵入します。

経験上、ネズミは寒くなると家や車に暖を取りに侵入します。特に温まったエンジンの入ったボンネットの中、家の冷蔵庫の下などを好みます。数年前にはボンネットに巣を作ったネズミがホースを噛み穴をあけて、それに気が付かず3台の車が壊され、1台は完全にダメになり修理に100万円以上を費やしました。また、ネズミは畑に蒔く予定だった種の袋を破り種を食べたりもします。

そんなネズミ達が最近寒くなってきたので玄関に侵入して来て石鹸をかじったのでしょう。

そんなネズミを駆除する方法は主に三つ。


① ネズミが家に入らないように隙間を埋める。可能な範囲で実行済み。


② ネズミの毒を撒く。3歳の息子が危ないし、過去に飼い犬が毒を食べて死んだ事もあるので却下。


③ 罠を仕掛ける。うん!これが良さそうです!

 

さて、肝心の罠ですが、過去に市販の物を色々と試しましたがあまり効果が無く、最終的にインターネットで見つけた物に落ち着きました。この罠は家にある物で簡単に出来て、一度に何匹も捕れます。

水を入れた深いバケツにワイヤーを張り、その中心に両サイドに穴を開けた空き缶を通します。その空き缶にネズミの好物のピーナッツバターを塗りたくり完成。バケツの取っ手をネズミが空き缶に行けるように足場として設置します。

ネズミがピーナッツバターを舐めに空き缶の上に乗った瞬間に、空き缶がクルっと回ってネズミが水の入ったバケツに落下する仕組みになっています。

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昨日の夕方に設置して、今朝成果を見に行くと、早速2匹のネズミが罠に掛かっていました。恐らく自然に囲まれた家の周りには何千、何万とネズミが生きています。それを全て捕獲するのは不可能ですが、家や車を荒らされるのを未然に防ぐ努力は必要です。

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今日は珍しく朝からずっと雨。

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本格的な冬になる前に自然の草がたくさん伸びてくれる事を期待し、トタン屋根にトントンと落ちる雨のドラム演奏を聴きながら眠れる事は幸せな事です。

それでは。