過去最大の・・・
こんにちは。
12月になりました。
一年が経つのは早いですね。ついこの前「真夏のクリスマス」を記事にしたと思えば、クリスマスまであと25日。
早く大人になりたいと思っていた少年時代の僕に「まぁ焦るなよ」と伝えてあげたいですね。
オーストラリアは何度か書いておりますが、日本と季節が真逆です。なので、12月は夏という事となり、サンタクロースは気温40度の中、真っ赤なコートを着てやってきます(笑)。
こちらに来た当初は真夏のクリスマスとニューイヤーにとても違和感が有り、大晦日にコタツでミカンを食べながら年末の特番を見ていた頃を非常に懐かしく思いました。
そんな夏のオーストラリア、牧場は最近定期的に降ってくれる空からの恵みにより、なんとかグリーンを保っています。
牧場がグリーンな時は牛も非常に元気で、日陰で反芻(はんすう)をする牛を見ていると非常に幸せな気分になります。
夏になり、一雨降ると信じられないほど草は伸びます。しかし、放牧されている牛はそれをどんどん食べる為、少量の雨では効果が余りない事が多いです。
こちらは農村地帯の為、町に出て人と会う際には必ず「雨は降ったか?」という会話になります。各家庭にはほぼ100%雨量計がありますので、「俺は何ミリ降った」「来週は降るらしいよ」なんて会話が必ずやりとりされます。数ミリ程度の少ない雨が降った時は、皆さん口を揃えて「better than nothing 降らないよりはマシだね」と言い、遠回しに残念だったと表現します。
そんな夏のGibraltar牧場で昨日新記録が誕生しました!!
ちなみに、ここから下の記事には多少残酷な表現や画像がありますが、あくまで自分達の命や生活を守る為の日常行為ですので、ご了承ください。
上記を御理解いただいた方のみこの先の文章へどうぞ。
さて、その新記録は何かと言いますと、上に注意書きをしたように、誰かから表彰されたり、売り上げが上がったり・・・と言うような素晴らしい新記録ではありません。
それは昨日の16時の事。
スクールバスが戻って来るハイウェイのバス停まで妻が子供を迎えに行き、ちょうど家の庭に戻って来たのと同じタイミングで、僕も仕事の都合でバイクで家に戻って来ました。
子供達は車から降りて、「ただいま」もそこそこに、ボールを蹴っ飛ばしたり、トイレに一直線だったりと、それぞれ散らばって行きます。
その子供達が散らばっていく方向と逆の方向に何やら動く気配が有ったので、ふと目をやると、そこには大きなヘビが・・・。
しかも、世界ワースト3位に入る猛毒を持つと教えられた「ブラウンスネーク」。
人間に驚き、短く芝を刈った庭を横断し、茂みに逃げ込む勢いです。
この光景は初めてではありませんが、父である僕の行動は、その猛毒のヘビを逃さず殺す事。当然、物凄く危険な行動ですが、見逃せば子供を含めた家族全員が不安な毎日を過ごす事になります。
また、万が一噛まれた場合は命を落とす可能性が十分にあります。一番近い病院までは40分かかりますので、最悪な場合は車で病院に向かいながらヘリコプターや救急車と途中で落ち合う事が最善のようです。大袈裟の様に聞こえるかもしれませんが、毎年、ブラウンスネークに噛まれてヘリコプターで搬送された等のニュースが新聞に載るほど、オーストラリアでは起こり得る事なのです。
さて、殺す方法は2つ。
① 散弾銃で撃つ
② 何か長いもので叩く
今回の状況は庭の中でしたので、家の中の銃を取りに行くより、倉庫の中の物を取りに行く方が近かったので、妻にヘビの行方を見失わないように念を押し、僕は倉庫に全速力で走りました。
持って来たのは四輪バギーと毎度おなじみのレークとシャベル。
バギーで安全に近付き、レークを射程圏内から降りおろし、シャベルで頭を落とす。この三段コンボが決まれば平和が訪れます。
バギーで近付くと、ヘビも逃げます。急いで追いかけて、片手でレークを振り下ろすと、トゲがヘビの動きを止めたと同時にレークが折れた・・・。
慌ててもう一本のレークで再度動きを止めるも、怒ったヘビはバギーのタイヤに噛み付いてます。
そして、なんとか無事にシャベルで頭を落とし、一件落着。
過去に数匹処分しましたし、何匹も牧草地で見ましたが、これが過去最大。
写真にあるように、非常に長いです。どれぐらい大きいか??
僕の身長は181cmです!!!
色々と日本では起こらない事が起こるこの牧場。
これも一家の大黒柱の大事な仕事なのです。