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"Gibraltar" オーストラリアの360万坪の牧場から

オーストラリアの田舎にて牛を育てる日本人のブログ。日本では有り得ない日常や日々の生活、360万坪の牧場での出来事を記事にしています。 過去の記事は旧ブログでご確認下さい。 旧ブログアドレスhttp://s.ameblo.jp/gibraltarmasashi/ 

夜の仕事

こんにちは。

牧場の仕事って朝早くから日が暮れるまでというイメージがありませんか?
基本的にはそうなのですが、ある牧草の収穫の時に限っては夜中に作業を行う事があります。

この牧草を「ルーサン」または「アルファルファ」といい、牧草界の王様と呼ばれています。
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葉っぱに栄養が豊富に含まれているため、収穫する際には葉っぱが茎から落ちないようにします。
牧草は刈り取った直後にヘイにしてしまうと自然発火しますので、一度乾燥させます。
乾燥させると葉っぱは簡単に落ちるようになってしまいますので、収穫の際は明け方や夜中に地面に降りる湿気を利用して葉っぱが落ちないようにします。
みなさんも夜中や明け方に芝生の上を歩いたら靴がびしょびしょになった経験があると思います。
それを利用するわけです。

昨日は日中35度を越える暑さだったので、牧草は凄くドライ。
22時にモイスチャーをチェックすると強風と暑さの為かまだドライ。
そのまま待つこと4時間、2時になってもいまだに牧草はドライだ。
翌日は雨が降る予報なので、朝5時まで待ってもドライなら、モイスチャーを待たずにヘイにしてしまおうと決めた。

朝までテレビを見たり、デスクワークをしたりして時間を潰していたのだけど、その間僕と一緒に過ごした奴らが居るので紹介します。
翌日に雨が降る予報がある時に必ずと言って良いほど起こる現象がある。それは大量の虫が家の中に入って来る事。
虫と言っても、凄い小さい飛ぶ虫であり、完全に窓やドアを閉め切っていても、どこかの隙間から大量に入ってくる。
その数を小学生の気分になって言ってみると、ざっと一億万匹はいるのではないか?
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カーテンの隙間からこぼれる光にも行列が・・・。
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蛍光灯の周りにぶんぶん飛んでいるので、リビングに居てもブンブン飛んでいる虫が1分に1回は自分に着陸したり、耳の中に入ってくる・・・。
どうやら、気圧や湿度の関係で家の中に入ってくるらしいのだけど、量がハンパじゃない。まさに一億万匹だ。


そうして大量の虫とお付き合いしていると時間は明るくなり始めた朝5時。
少しモイスチャーが出たのでヘイ作りを開始である。
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順調にいけば2時間で終わる作業ですが、機械の大トラブルで10時になっても終わらない。しかも、あれだけ待って手に入れたモイスチャーは朝から照りつける太陽で飛んでしまったため、振り出しに戻ってしまった・・・。

結局、28時間も寝ずにいたのに仕事は終わらなかった。

若い頃は徹夜なんてヘッチャラだったのに、今はキツイ。しかも、朝からずっと陽射しと砂ぼこりの中作業をしてたので、全身真っ黒だ。
家にボロボロになり帰ってくると、妻が掃除機で一億万匹の死骸を吸うのに追われていた。
掃除機の音をかすかに聞きながら、11時にベッドに転がり込みました。

今夜はすんなり動いてくれるだろうか?
明日の朝にはブリスベンに日帰り往復の600kmの運転なので、サクッと終わらせたいものです。