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"Gibraltar" オーストラリアの360万坪の牧場から

オーストラリアの田舎にて牛を育てる日本人のブログ。日本では有り得ない日常や日々の生活、360万坪の牧場での出来事を記事にしています。 過去の記事は旧ブログでご確認下さい。 旧ブログアドレスhttp://s.ameblo.jp/gibraltarmasashi/ 

期待と裏切り

こんにちは。

日本の天気はいかがですか?

オーストラリアの気候は日本と似ています。夏も冬も似たような気温です。

ただ、こちらと日本の四季は真逆でして、わかり易い例えを言いますと、サンタクロースは真夏の気温40度の中煙突から入って来ます。笑

何年ここに住んでいても、ギラギラと太陽の照りつけるクリスマスと正月はピンときませんね・・・。

 

さてさて、突然ですが、皆さんは期待したり、されたり、裏切られたり、裏切った事ってありますか?

大小関わらず経験があると思います。

期待をするから裏切りも感じるのでしょうし、知らないうちに期待されているから、裏切られた!!なんて言われたりもするのでしょうね。

なんか、人生相談のような内容になってきましたが、牧場の話しです。

前回もこんな文章だったような・・・。まぁ気にしないで下さい。

 

夏になると基本的には牧草の種を蒔きます。これは草の伸びない冬に牛に与える為のエサ作りです。

牧草が伸びたらそれを根元近くからカットして、乾燥させて機械で圧縮して四角いかたまりにします。これを「ヘイ」と呼びます。

 

地面に落ちているのがヘイです。

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これは立派なエサですから、売買可能ですし、これで生計を立てている牧場は山ほどあります。

ここGibraltar牧場ではヘイは基本的に自分の牛だけの為に作りますので、売ったりはしません。

ただ、雨が降らずに牧草が収穫できなかった場合は、他の牧場から購入する事になります。

では、なぜわざわざ自分で作るのか?

理由は簡単です。「安いから」です。

他から買うより、約4~5分の1の値段で作る事が出来るから自分で作ります。

その牧草の種蒔きを先週雨上がりに行いました。

種を蒔く際は畑の土に水分がある、もしくはすぐに人工的にでも水分を与えられる事が条件です。ですから、雨上がりの後数日待って、ぬかるみが無くなった頃に種まきを行います。

もちろん、雨が降る前に畑を耕したり、雑草の処理などを行い、雨が降ればすぐに種を蒔けるように準備をしておきます。

トラクターに種蒔き機を連結し、今回の牧草「ミレット」の種と肥料を種蒔き機に入れて43000坪の畑を時速6.5kmでグルグルと周ります。そりゃあ時間がかかります・・・。

 

これが今回蒔いたミレットの種。

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これが種蒔き機。

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この箱に肥料や種を入れます。

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家庭菜園や、小学校の自由研究などで経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、種を土に埋めたからといって、必ず芽が出る訳ではありません。もちろん、種を埋める深さや肥料や土の質にも左右されますが、初めに書いたように、草も生き物ですから「水」が無ければ全く育ちません。

まず、雨上がりに種を蒔いた場合、間違いが無ければ大体は発芽してくれます。

しかしドライで気温の高いオーストラリアではここからが勝負です。

想像してみて下さい。産まれたばかりの赤ちゃんにミルクを与えないとどうなるか?

答えは簡単ですよね。

牧草も同じです。発芽した後に雨が降らず、土の中の水分も失われていくと、芽が出たにもかかわらず消えて無くなります。

実際に2年前の夏に蒔いた種は芽が出て、足首まで成長しました。が・・・その後とんでもない乾燥に見舞われて、畑からは何もなくなりました。そう。枯れてしまったのです。

緊急時には川から水を汲み機械で散水しますが、なにせ4万坪以上の畑に水を撒くのは費用と設備が物凄くかかりますし、ドライの時は、川にはポンプで吸い上げるだけの水がありません。

種を蒔いた後は天気予報を何度も見ます。期待して見ます。そして裏切られます。

裏切られる事の方が多いです。「空の人」から言わせれば裏切ったつもりは無いのでしょうが、僕は裏切られたと都合よく言っています笑。

 

今回の種蒔き。畑にはキレイに種蒔きの跡が残っています。

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土からは早くもミレットの芽が出始めました。

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ほら、さっきの写真の種から出てるでしょ!?

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表面は乾いているけれど、土の中にはまだ水分がある。

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どうか期待してますので裏切らないで下さいね。宜しくお願いします。