"Gibraltar" オーストラリアの360万坪の牧場から

オーストラリアの田舎にて牛を育てる日本人のブログ。日本では有り得ない日常や日々の生活、360万坪の牧場での出来事を記事にしています。 過去の記事は旧ブログでご確認下さい。 旧ブログアドレスhttp://s.ameblo.jp/gibraltarmasashi/ 

ある物が無い

さて、こちらはどんどんと夏に向かっています。
夏が近付くと増えるのはハエ。
オーストラリアはハエが多いのですが、家畜が居る牧場は凄いですよ。
ちょっと外に出ればコレ。
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これも不思議と慣れちゃうんですよね。

慣れといえば...
ここは何度も書いたと思いますが、一番近い小さな街から40km離れている山の中なので、日本で当たり前のように使える物がここでは当たり前じゃなかったり、違う方法だったりします。

それを一部まとめました。

水道
通ってません。
雨水、川の水をタンクに貯めて使います。水道を使う為の工事は全て自分が行います。
生活で使う水の最大貯水量は約8万リッターです。
凄い量と思われますが、2年前、3年前は雨が降らずタンクは全て空っぽになりました。
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電話
ちゃんと家の電話線はあります。
ただし、雨が続くと不通になる事が多々有ります。


携帯電話
電波は基本的に皆無です。山の上まで車を走らせると何とか電波が拾えます。


インターネットとテレビ
衛星からのシグナルを屋根の上のパラボラアンテナでひろいます。
最近新しい衛星が上がり、速度は速くなりましたが、以前は動画はもちろん見れませんし、音楽や映画のダウンロードは数時間から数日は覚悟でした。
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電気
あります。ただし、ストームの発生する夏は停電祭りです。
ここには電柱が有りますが、電柱が無い家はソーラーパネルを使います。電柱を立てるには一本300万円するらしいです。
我が家は停電したら発電機を動かし、少ない電力だけ確保します。


給油
一番近いガソリンスタンドまで往復80kmかかるし、トラクターなどを持っていくわけにもいかないので家にはディーゼルとガソリンそれぞれ2000リッターずつタンクがあります。タンクローリーで配達してもらい、タンクに入れてもらいます。
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郵便
田舎なので、月曜日と木曜日の2日しか配達はありません。日本で言う宅急便は家まで来てくれず、町のガソリンスタンドに届くので取りに行きます。


公共のバス、電車
ありません。


信号機
200km先に1台あります。


他にも色々と有りますが、書き切れません。。
川の水のシャワーも、雨水の料理も何にも抵抗は有りませんよ。
逆に都会のホテルでうがいをしたり、シャワーを浴びると消毒の臭いが気になります。
ネズミも大量のハエも牛の糞も気にならなくなります。
逆に都会の排気ガスやタバコの臭いが辛くなります。

水や環境が原因で病気になった事はありません。

ここに来てから感じるのは、人間どこでも生きられる。
家があって雨風凌げれば不自由はありません。

また、何事もチャレンジすれば出来ない事は無いという事。

怖がらず学ぶ姿勢をいつも持っていたいですね。
これは都会でも同じ事だと思います。