なんて日だ
なんて日だ!!
って先日日本に帰国した際にお笑い芸人さんが言っていたのを覚えています。
いやぁ、なんて日だ!!!
春になり頭がおかしくなった訳ではありません。
今日は子供の春休み最後の週末という事で、クリアリングセールに行ってきました。
旧ブログにもクリアリングセールに行った話しを書いた事がありますので下記を参照して下さい。
http://s.ameblo.jp/gibraltarmasashi/entry-11960231485.html
クリアリングセールと言うのは、牧場が廃業したり引っ越したりする際に牧場内の物を売りますので皆さん来てオークション方式で競って買って下さい。
という内容です。
地面に並べられた様々な中古品を見定めて、他に興味のあるバイヤーと値段を競い合います。
当然、高値を出したバイヤーが落札出来、ギブアップした方は買えません。
このクリアリングセールが開催される時は殆どの場合地元の新聞に告知が出ます。
開催場所の他に出品リストもある程度載ってますので、行ける範囲で目当ての品があれば競りに行くという流れです。
今回は往復で3時間のドライブの場所で開催されます。これは余裕で移動範囲内です(田舎なので街から街が非常に遠いです)。
到着するとまぁまぁ人が集まっています。
人が少ないと競る人も減る場合があり安く買えるチャンスです。
会場には大きいトラクターやトラックも出品されていました。
さらにはベンツやトヨタのランドクルーザーのute(二台)なども有りました。
これらの車は全て2000年以前の生産で、35万キロ以上の走行距離でした。三枚目は1974年製。
結局ベンツが3000ドル、ランクルの新しい方が9000ドル、古いランクルは2500ドルで落札されました。
さて、僕はと言うと、今回は新聞で予めチェックしておいた二点が目当て。
一点目は
エレクトリックエナジャイザー。
フェンスに電流を流す装置です。見ての通り定価だと高価です。
ただ、どうしても必要なので、程度が良ければ600ドルぐらい出す予定でした。
二点目は
我が日本が誇るホンダの発電機です。
オーストラリアでのホンダ製品は非常に信頼されており、特に小型エンジン(発電機、ポンプ、エアコンプレッサーなど)は壊れにくく非常に人気で高価です。
やはり定価で1000ドル超えますので、程度が良ければ500ドル〜700ドルは出します。
さあ!一点目のエナジャイザー順番です。
ちょっと緊張します。
「頼む!がっついた敵だけは来るな」と祈りつつ競りが開始されました。スタート価格は100ドル。
すぐに近くにいたオジサンが「110!」と言ったので、僕もすかさず「115!!」とセコく5ドル上げてみました。
すると当然オジサンは「このイエローモンキーが!!!」と言わんばかりの130コール。
そりゃあ定価で2000ドルのシロモノです。こんな安値で競り落とせる訳がありません。
負けじとジャパニーズ魂を見せつける140コールを浴びせると、オジサン気合の150。
これは長期戦になりそうだ。
この時、頭の中で500ドルまでは行ってみようと決めていたのでオジサンの150に応戦。
オジサンも行く気満々な雰囲気が漂います。
値段はオジサンの170ドル。そして僕のターンに渾身の180をお見舞いし、相手の出を伺うと、何とオジサン首を横に振ってます。
まさか!!!
このシロモノが180ドルで落とせるわけない...
するとオークション進行役が「他にいねぇか〜!」と周囲に尋ねるも観客全員が静まり返っているではあーりませんか。
何と180ドルで落札しちゃいました。
何て日だ!!!
これは非常にラッキー。
牧場主全員がフェンスに電流を流す訳ではないので、たまたま僕とオジサンの一騎打ちになったのでしょう。
しかし次は、かの有名なホンダさん。
こんなラッキーはあり得ません。
以前行ったクリアリングセールでは同じ様な発電機が800ドルで落札されてたのを見たので、最高でも700ドルでお願いしたいところ。
さぁ戦闘開始です。
まずはオークション進行役お決まりのスタート100ドルコール。
すると今度は若造が110のコール。
「こらこら。メイドインジャパンのホンダさんに対して10ドル刻みは失礼過ぎるじゃないか」
ここは日本男児が荒技をお見舞いしてやらないと若造の人生を狂わせてしまいかねない。
ぅぉおおおおおおお「130!!!!」
でっ、出たぁー!!日本男児の20ドル一気上げだー。
そうです。ホンダさんに対してチマチマと値段を上げるなんて失礼だと言わんばかりに若造の110から
130まで上げてやりました。
すると次は若造の「200」のカウンターが入る可能性があるため、内心はビクビクしながら構えてると...
若造まさかの戦意喪失。
ウソ??
絶対にウソでしょ??
ホンダさんが130ドル???
超なんて日だ!!!!
待てよ...こんな都合の良い奇跡のような話しは有り得ない。
「ホントにHONDAか?」
まさか
HONMA
とか
KANDA
とかの偽物じゃないだろうな?
ちょっと不安になりましたが、
HONDA Made in JAPAN
輝いてました。
なんて日だ。あぁなんて日だ。