"Gibraltar" オーストラリアの360万坪の牧場から

オーストラリアの田舎にて牛を育てる日本人のブログ。日本では有り得ない日常や日々の生活、360万坪の牧場での出来事を記事にしています。 過去の記事は旧ブログでご確認下さい。 旧ブログアドレスhttp://s.ameblo.jp/gibraltarmasashi/ 

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以前も旧ブログで触れたことがありますが、2011年にオーストラリアのクイーンズランド州の80%とニューサウスウェールズ州の一部は洪水の被害に見舞われました。

この牧場はニューサウスウェールズ州にありますが、クイーンズランド州との州境から車で40分の場所にあり、なおかつ牧場の真ん中に川があるため洪水の被害をモロに受けました。

通常の風景のこの場所も
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こうなり...
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電柱は倒れて
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流木が押し寄せて重なり
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当時の水位は今も木に引っかかる流木でその高さを確認でき
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潰れたら我々が孤立する橋は川に沈み、水が引いても通れない
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オーストラリアは本当に雨が少ない。この牧場も三年前は記録的な干ばつに襲われ、僕達が使う家庭用水もあと僅かなところまで追い詰められました。

そんなオーストラリアなのに洪水になったのが5年半前。そして、今週その危機にまたしても遭う可能性が多少あります。
ただし、今回はこの牧場の周辺のみ。

8月末に僕がアメリカに行ってる間に大雨が降り、道路に水が溢れて車が通れず子供は学校を二日間休みました。
川の水も2011年の大洪水以来一番の増水でした。
普段は10日もすれば川の水も引き、通常に戻るのですが、8月末から現在までの間に皮肉にも雨は順調で、川の水は一向に引きません。
川が引かずに心配なのは今後の天気予報ですが...
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なぜこんな時に...

いつもなら車で渡れる川も今は105馬力のトラクターでギリギリ。
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高さ1メートルはあるだろう運転席のすぐ下まで水位があります。
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今日は川の近くの牛を丘に移動し、川の近くのポンプや機械類を引き上げました。

明日は食料を買いに行き、孤立に備えます。
今のところ今日の予報はハズレています。
この雨をどうか今降らさずに夏の乾き始めたタイミングで放出してくれないだろうか?

全く0か100の極端な天気。
人間は自然には勝てない逆らえない...