"Gibraltar" オーストラリアの360万坪の牧場から

オーストラリアの田舎にて牛を育てる日本人のブログ。日本では有り得ない日常や日々の生活、360万坪の牧場での出来事を記事にしています。 過去の記事は旧ブログでご確認下さい。 旧ブログアドレスhttp://s.ameblo.jp/gibraltarmasashi/ 

散歩で暇つぶし

こんにちは!

いや~、凄い勢いでブログを更新しています。

やる気満々です(笑)


さて、以前少し触れたような気がしますが、子供の頃の僕は、昼間に家に居る事が全くなく、まだまだ自然が残っていた横浜の地で毎日走り回っていました。

ザリガニ釣りをしたり、公園で野球やキックベース(懐かしいですね)をしたり、時には親に黙ってあんな事や、こんな事もしました(笑)。当時、ファミコンが大ブームだったのですが、ファミコンなんて全然興味が無く、誰と戦ってたのか知りませんが(笑)どうやって秘密基地を作るか、自転車を速くするにはどうするか。なんて事ばかり考えていました。

こうして外で遊びまわっているうちについた知恵が、牧場の仕事に役立っているんだなと思う事がよくあります。

最近の子供はどのように遊んでいるのでしょうか?

ゲームやスマホで一日を過ごす事を否定はしませんが、やはり僕は外での遊び推奨派です。

 

さて、今日は隣町のStanthorpe(スタンソープ)まで私用で行って来ました。

このスタンソープの町までは約1時間15分のドライブ。家から一番近いマクドナルド、ドミノピザがこの町にはあります。また、この町は隣の州にあるため、夏の間は時差が1時間あります。

この界隈はイチゴ農園をはじめとしたフルーツ農園や野菜農園が有り、収穫時期には人手不足になるためオーストラリアを仕事をしながら旅をする「バックパッカー」がたくさん集まります。日本でなじみのある言葉で言うと「ワーキングホリデー」のビザを持った方々が多く集まります。なので、色々な人種が歩いています。

特に多いのはアジアの若者。とある農園の方に聞いたところ、アジア人は手先が器用で働き者が多く、農家の方にとても好かれるようです。

 

今日は妻の予定があるため、その間の待ち時間は三歳の三男と暇つぶしする事にしました。いつもは目的地にだけ寄ってすぐに帰ってしまう為、この町をゆっくり歩く事はありません。なので、今日はお店が並ぶ通りから二本離れた場所に来ていました。


そこには小川が流れていて、最近の雨によってグリーンになった草と、キラキラ光る小川、青い空が重なり合って、気持ちの良い景色になっています。

三男も野生のカモを追いかけたりして楽しんでいます。

そんな三男が突然走り出したので追いかけると、そこには走り出した理由が。

f:id:gibraltarmasashi:20171029191302j:plain


走り出した先には公園。

実はウチの子供達にとって公園は馴染みのない場所。いつもは自然の中で暮らす我々は言わば自然の公園で遊んでいるわけで、ブランコも滑り台もありません。

なので、久々の遊具に三男は大興奮で走り出したわけです。

f:id:gibraltarmasashi:20171029191335j:plain


土地の広いオーストラリア。このような施設がそこらじゅうにあります。しかも、必ずキレイに整備されていてとても安全に楽しむ事が出来ます。

また、公園には必ず写真のような茶屋があり、中にあるテーブルで親子でオヤツやランチを食べるのが日常の光景です。

f:id:gibraltarmasashi:20171029191407j:plain


また、こういった休憩スペースは、ロングドライブが当たり前のオーストラリアの高速道路にも設置されていて、そこで持ち込んだランチを食べて休憩をしている人も良く見かけます。

 

さて、ここで問題です。

殆どの公園には写真のような四角いレンガ造りの物が有ります。これは何でしょう?

f:id:gibraltarmasashi:20171029191439j:plain

 

公園によって大小様々ですが、必ずあります。

 

答えはバーベキュー台です。

f:id:gibraltarmasashi:20171029191545j:plain

 

オーストラリアの人はBBQ大好き!学校のイベントでもBBQ台でソーセージを焼いて食パンと一緒に食べる事も良くある事だし、大型スーパーに休日に行くと、店頭でジュースと一緒にBBQ台で焼いたソーセージを売ってる事も良く見かけます。

久しぶりの公園で充分楽しんだ三男と僕。

これから始まる夏の厳しい労働の前にリフレッシュ出来ました。

 

僅かな楽しみ

こんにちは。

こちらはずいぶんと暖かくなり、春真っ只中。

春と言えば・・・


これも・・・(-_-)

f:id:gibraltarmasashi:20171024200530j:plain


これも・・・( ´△`)

f:id:gibraltarmasashi:20171024200557j:plain

たくさん出て来ます。


最近は雨に恵まれ牧場の景色も乾いた茶色から美しいグリーンに変わり始めました。

家の雨水タンクも5万リッター溜まり、9月の半ばに日本円で5万円出して18000リッターの水を購入したのがウソのようです。

水を18000リッター購入。

なかなか聞かないですよね・・・。6月~9月後半まで雨が降らなかったので、町からタンクローリー1台分の水道水を買ったわけです。まぁ、雨が降らない事がストレスなのに、減っていくタンクの水を毎日気にしているのはまさにストレスの上塗りですので、思い切って購入しました。

 

さて、雨が降ると急に忙しくなるのが牧場。

まずは、土に水分が有り柔らかいうちに畑を耕す事とします。その畑は約3万坪。

トラクターに耕す為の重い機械を接続して畑をグルグル回るのは何度か過去に紹介したと思います。順調に終われば約8時間のドライブ。

f:id:gibraltarmasashi:20171024200642j:plain

8時間のドライブも、僅かな楽しみがゴールで待っているので気合が入ります。


どんどんグリーンの畑がひっくり返り、土が露出してきます。

f:id:gibraltarmasashi:20171024200716j:plain

頑張って走る事たったの1時間ちょい。運転席の窓から何気なくトラクターの外を見ると、オイルがピューピューしてます。まさに噴水。

 

すぐにトラクターを停めてピューピューを確認すると、油圧ホースに穴が開いてオイルが漏れていました。

f:id:gibraltarmasashi:20171024200744j:plain

購入してから自力でメンテナンスを続けたこのトラクターも、今回は冬の暇な間に整備工場に出して、人間ドックならぬ「トラクタードック」を整備士に行ってもらいました。なので安心してトラクターの作業をしていた矢先の事でしたので口がポカーン (´O`) です。

タイミングが良いのか悪いのか、妻が翌朝に町に行く予定が有ったので、ホースを外して整備工場に持ち込む事に。

オイルまみれのホースを中学生の頃に友人がアメリカ旅行のお土産でくれたTシャツで拭き取り、妻に渡し、結局その日のトラクター作業は中止になり、作業前の気合の源の「僅かな楽しみ」は残念賞に変わりました。

f:id:gibraltarmasashi:20171024200905j:plain


その僅かな楽しみはと言うと・・・。妻がスーパーで買ってきたコレ。

f:id:gibraltarmasashi:20171024200946j:plain

コカ・コーラ プラス コーヒー!?


疲れた後にはスカッとしたいじゃないですか!?

知り合いの方から、何となくの感想は知らされていましたが、この舌で確かめてみないと納得がいかない。

感想はというと、凄く不思議な感覚を覚える飲み物で、口に入れた時はコーラなんですが、ゴクリと喉を通る時は完全にコーヒーの味。

日本でも発売を開始しそうとの事ですので、是非この不思議な感覚を味わってみて下さい。

個人的には、仕事やスポーツの後より、仕事の休憩中が合いそうな気がします。

トラクターのトラブルの少し忘れる事が出来ました。

二択問題

こんにちは。

先日日本に帰国した際に、仕事でお付き合いのある方から「ブログ見てますよ」と言われてとても驚きました。

改めてサボり癖のこびり付いたこのブログを改善します!!と宣言させて頂きます。(通算8回目)

さて、今回の日本滞在時にとある料亭にて行われた会食に参加させて頂きました。

普段は牧場で写真の様なボロ切れを着てるようなものなのですが、f:id:gibraltarmasashi:20171017153607j:plain

さすがにその日は「ちゃんとした格好」で参戦いたしまして、ポケットにはポケットナイフでは無く名刺入れ。名刺なんて渡豪して7年まともに渡してないし、お会いし名刺の交換をして頂いた皆様は言わばビジネスの「大師匠」ばかり。

そんな大師匠に7年ぶりに「ちゃんとした格好」で名刺を渡すもんだから構えちゃって構えちゃってどうしようもない・・・。

そんなカチコチ状態の私に「ブログ見てますよ」と声を掛けて頂いてからは何とか持ち直しまして、無事に会食はお開きとなりました。

 

さてさて、牧場の話しですが、6月~9月はとんでもなくドライで、毎朝のフロスト(霜)で草なんてありゃしません。

しかし、10日間の日本旅行を楽しみ牧場に戻るとなんとビックリ凄くグリーンになっていました。

f:id:gibraltarmasashi:20171017153652j:plain

牧場と違った美しさですね。


f:id:gibraltarmasashi:20171017153724j:plain

どうやら日本滞在中に雨がたくさん降ったうえ、まだまだ降る予感の曇り空が続いています。

そんな牧場に戻り、スーツケースの片付けは息子に任せ、僕はすぐにバイクにまたがり牛達の様子を見に行きました。

短いながらグリーンになった牧草や、枯れる寸前だった池や川の水を楽しむ牛達はとても幸せそうで、ホッとしながら最後のパドックへ。

するとそこには死んではいないが横たわって動けなくなった母牛がおり、その側で痩せた子牛が佇んでいました。どうやら、出産して間もなくは子牛にミルクをあげながら普通に生活していた母牛が何らかの理由で倒れてしまい、子牛がミルクを飲めない状況になっていました。

なんとか母牛を立たせようとしましたが、もう最後の力を出せるような状況では無く、僕の7年の牧場経験からも、母牛が生き残る可能性はゼロと判断しました。

そうなると子牛の今後を考えます。

ここからはキレイごと無しの正直な話しです。

この様に子牛だけが残された状況は今回が初めてではありません。何度も経験があります。初めのうちは子牛の生存だけを考えてすぐに子牛を捕まえてミルクをあげて育てました。それを重ねると現実的に以下のような考えが生まれます。

 

・子牛を引き取ると毎日2~3回ミルクを哺乳瓶であげる(忙しくなる)

・哺乳瓶で育てた牛は成長が遅い(いつまでも小さい)

・ミルク代、エサ代のコストがかかる

・成長の遅い子牛を売ったとしても、殆どの場合そのコストをカバーできない。

 

これが現実的に見えてきます。

なので、パドックで一人で物凄く考えます。葛藤します。

 

「自然界では毎日のように起こる現象だ」

「コストを掛けても返ってこない」

「ミルクをあげ始めたら家を空けられない」

「そうだ、このまま放っておこう・・・」

 

必ずこれを考えます。自分に問います。

結論は写真の通りです。

f:id:gibraltarmasashi:20171017154006j:plain

f:id:gibraltarmasashi:20171017154041j:plain

 

この子を僕は野たれ死にさせる事は出来ません。

そんな僕の気持ちを知っていたのか、この子は母親が動けなくなってから一人で草を食べて生きていた為に草をたくさん食べます。ミルクは不要です。

 f:id:gibraltarmasashi:20171017154111j:plain

僕は知っていました。

今日も僕にすり寄ってエサを欲しがるこの子牛を捨てる選択肢は他には無かった事を。

 

 

冬ですね

こんにちは。

最後にブログを更新したのが5月15日・・・。

2か月も更新をサボっていたという事になります。いえ、忙しいんです!!冬なのに忙しいのです!!!

 

何が忙しいって、子供のラグビー・・・。

地区代表選手に選ばれてからの毎日は、遠征、遠征、そしてまた遠征と遠征ばかりで、恐らくここ2か月間で地元のラグビーチームの試合も含めて約3000kmのドライブをすでに達成したのではないでしょうか・・・。

「子供の習い事ってお金が掛かりますよね」

日本の家庭では良く聞かれる話題だと思いますが、

秋から冬の期間に行われる子供のラグビーのチーム登録費用は日本円で8000円のみ。

これで、シーズン14試合と週3日の練習を行わせてくれます。

長男はこれに加えて代表の試合が約15試合(一日に3試合行う日もあるので、日数にすると7日間ほどでしょうか)。

4月の終わりから始まり、8月の終わりにシーズン終了。この4か月で掛かる費用は代表の登録費を含めても日本円で2万5千円程度です。

しかし!!先ほど言いましたように、とにかくドライブなのです!

また、代表の試合は泊りがけもあるので、ホテルの費用も掛かります。

登録費は安いですが、宿泊費とガソリン代、車の消耗費をトータルすると、なかなかの出費です・・・。

今年はその分、薪が予想以上に売れているので楽しく試合観戦させてもらっています。

 

さてさて、今年のGibraltar牧場の冬と言いますと、例年のような霜の連発も特になく、感覚としては凄く「暖冬」です。しかし、何度か大きい霜は降りましたので、牧草地は冬の景色です。

何度かブログでご紹介しましたが、霜が降りるとグリーンの草は死んで枯れてしまいます。なので、牛の栄養補給に夏の間に作った自家製のヘイ(乾燥牧草)を冬の間は与えます。

今年は夏に作ったミレットという牧草のヘイがたっぷりありますので、牛の体調も凄く良さそう。

このヘイを与える仕事ですが、通常は一人もしくは二人で行います。

 

・まず、ヘイの保管庫から1つ300kgのヘイをトラックに載せます。

・牛のいるパドックに到着したらクラクションを鳴らして牛を呼びます。

・牛が集まってきたら、少しずつヘイを地面に落としていきます。

 

小さいトラクターでヘイの積み込み。

f:id:gibraltarmasashi:20170710195409j:plain

f:id:gibraltarmasashi:20170710195426j:plain

 

冬になると牛は夏の様にお腹いっぱいにグリーンの草を食べることが出来ないので、いつでも少し物足りない状況なのでしょうね。なので、牛の近くにヘイをあげるトラックで近づくだけで、牛が凄い勢いで集まってきます。

 

そんな様子を今回動画にしましたので、是非ご覧ください。今回は「ヘイを一人であげるバージョン」ですので、そのアクロバティック?な与え方に注目です。

それではどうぞ!

 

ヘイをあげる様子


冬のヘイ①

 

牛が集まってきます!!


冬のヘイ②

 

今度はもう少し早めに更新しますね・・・泣。

それでは!

 

忙しい日々

こんにちは。

何だか忙しくてブログの更新もしばらくしていませんでしたね・・・。

何が忙しいって、先週までの生活を書き出してみると、

 

・6万6千坪の種蒔き

冬の牧草の種蒔きです。毎年必ず冬になる前にオーツ(燕麦 えんばく)という牧草を蒔きます。

6万6千坪の畑に種を蒔くのはトラクターで2日かけて行いますが、時速7キロで畑をグルグル10時間運転し、2.5トン分の種と肥料を撒きます。この2.5トン全て入る機械はありませんので、25キロづつに小分けにされた袋を何袋も担いで機械に何度も補充します。1日で25キロの袋を40袋以上持ち上げては置いて、袋を開けて機械に種や肥料を入れる事をトラクターを何度も停車して繰り返します。それが2日間。

f:id:gibraltarmasashi:20170514234445j:plain

 


種蒔きから数日、キレイに芽が出てきました!

f:id:gibraltarmasashi:20170515195452j:plain

 

・牛の出荷

冬に入る前に、今シーズンに産まれた子牛を出荷します。これも毎年恒例の行事。

合計で500頭近い牛を山から谷から集めては狭いキャトルヤードに閉じ込めて作業を行います。

 

・薪の販売

秋~冬の需要の高まる時期限定で始めたこの薪売りが予想以上に忙しく、注文に答えるためにほぼ毎日チェーンソーと薪割りに追われています。山に立つ枯れ木を倒して輪切りにしてトラックに載せて運んで、ストーブに入るサイズに割って、割ったら注文先へ配達します。配達は最低でも往復80キロの道のり。


倒した木を輪切りにしてトラックに載せますが、ひとつひとつが凄く重いです。

f:id:gibraltarmasashi:20170515195635j:plain


薪は割ってストックしておきます。

f:id:gibraltarmasashi:20170515195726j:plain

 

・子供のラグビー

子供の地元のラグビーの練習と試合(火、木、土)と地域代表の練習や試合(日曜)。これらの移動で一週間で約500~1000キロのドライブ。先日は泊りがけで2試合、往復800キロの移動の予定が、帰り道に迷って往復1000キロの移動・・・。

f:id:gibraltarmasashi:20170514234509j:plain

 

・牧場管理

牛の世話、フェンスの修理、機械のメンテナンスなど様々。

上記の種蒔きの他に、畑を耕したり、農薬を撒いたり・・・。

 

これらの牧場仕事は基本的にはお日様が明るいうちに終わらせなければいけないのだから中々忙しいですよね。

ただ、忙しいと言う事は嬉しい事ですね。

忙しくなるといつも思い出します。ここに来た最初の1年目の事を。

ただただ広い土地にどうして良いかわからない牛の世話や見た事のない機械類、本当に何をして良いかわからなくて、なにかをしようとするのだけれど何をどうしたら良いかわからず予定が組めない。

何もわからないからヒマだし、友達はいないし、ド田舎だし、電話もインターネットもテレビも無かった・・・。

若い頃にアルバイトを選ぶ時はヒマそうな仕事を選んだけれど、実際にヒマな仕事は長続きしないんですよね。

 

いつまでも忙しさが続くような牧場でありたいですね。

 

 

飲み物、食べ物

こんばんわ。

いつものオーストラリアの牧場生活に戻っています。

と言いますのは、サイクロン「デビー」が大雨を降らせて川が増水して、川のポンプが流されたり、川の反対側に行けなかったり、洪水になるのでは?と大慌てしていたのが4月1日。

今日は4月25日なわけですが、4月1日から雨は降っていません・・・。全くどうしてこうコンスタントに降ってくれないのでしょうかねぇ。

 

さて、前回記事にした薪売りが予想外に忙しく、それに加えて通常の牧場の仕事と子供のラグビーの試合とかなり忙しいです。

子供のラグビーの試合に行くのには片道数百キロの移動が当たり前ですので、どうしても地元には無い「某ハンバーガーチェーン店」にドライブがてら立ち寄る事が増えたりします。

ここで、皆さんにオーストラリアに来てハンバーガーチェーン店に行った際の絶対注意しなければいけない事をお教えします。必ずこれは実行してくださいね。特にランチタイムなどの忙しい時間帯。

注文の品を受け取った直後に必ず

 

自分の注文した物が全て袋に入っているか確認してください!!!

 

マジで入っていない事が多いです。ホントに入ってません・・・。

ドライブスルーでも、車を発車させる前に必ず袋を開けて確認!

セットを注文してハンバーガーが入っていなかったり・・・

子供セットのオモチャが無いのはアタリマエナノデスカーーー!?

 

ホントに呆れるほど頻度が高いです。

日本の様に届けてなんかくれません。

「○○が入ってないよ」とカウンターに行っても「here you go ♪」なんてサクッと言われますからね。Sorryなんて期待しちゃいけませんし、怒ってもいけません笑。これが普通です・・・・。

 

食べ物で思い出しましたが、僕は日本に居た時はアイスコーヒーを良く飲みました。特に夏はブラックのアイスコーヒーがたまらなく美味しい。身長が181センチもある私ですが、昔から牛乳が好きではないのでアイスコーヒーはブラックしか飲みませんでした。

オーストラリアのカフェに行くと、あまりアイスコーヒーを目にする事はありません。

スターバックスに行くと、日本と同じアイスコーヒーが飲めますが、普通のカフェで日本のようなアイスコーヒーには中々出会えません。

 

先日、息子のラグビーの試合に200km離れた田舎街に行った時にランチを食べる為に入ったカフェに「Iced Coffee」のメニューがあったので、すかさず注文。

※ちなみに英語では「Ice Coffee」ではなく「Iced Coffee」となります。

メニューを見た瞬間から頭と口の中には、透明のグラスに入った、大きい氷の揺れる冷たいブラックコーヒーの苦みが既に広がっています。

秋と言ってもまだ日中は暑い。期待しながらテーブルで待つ事5分。出てきたアイスコーヒーは写真の物。


f:id:gibraltarmasashi:20170425210555j:plain


ブラックな感じは一つも無く、氷が揺れるどころかアイスクリームがパンパンに詰まっていて水分すら見当たらない。口の中に広がっていたはずの苦みは、生クリームによって昇天しました。

ちなみに、

アイスコーヒーを注文して、この感じのアイスコーヒーが出てきたのは通算5度目。笑

毎回期待しますが、こればっかりです。

 

国が違うと色々と違いますね。

でも、こういう事がまだ新鮮に思えるなんて楽しいし、恵まれてますね。

それでは。

 

石焼き芋

こんばんわ。

前回記事にしたサイクロンが過ぎてから、こちらは随分と気温が下がり朝と夜はしっかりと布団を掛けて寝ていないと寒くて起こされてしまいます。

牧場の仕事は夏場に忙しさのピークがあり、冬に向かうにつれて時間に余裕が出来てきます。

逆に冬はプライベートで忙しくなる季節です。というのも、子供のラグビーシーズンが始まるために、週二回の練習と、週末の一試合。さらに今年は長男が地域の代表選手に選ばれたので、地元チームの試合の他にもう一試合組まれる事も有り忙しくなります。練習に行くのだって往復80kmの運転だし、週末の試合は平均で往復300キロの移動となります。子供の練習と試合に参加するだけで、週に500kmの移動は結構費用が掛かります。

その費用を何とか軽減しようと今年から始めた取り組みがあります。

週二回の子供のラグビーの練習は40km離れた地元の街のラグビー場で行われるので、それに合わせて街の人に「薪」を売りに行く事です。

この牧場には「薪の王様」とも言われるアイアンバークの木がたくさんあり、このアイアンバークの木をカットした薪は通常の薪より高価で取り引きされます。

他の種類の薪より固く、長く燃える事が特徴で、薪ストーブや暖炉が一般的なこの地域では何人かの人が薪を売って、冬の間の一時的な収入を得ています。アイアンバークは貴重で手に入りにくい為に、普通の薪売りの人達はアイアンバーク以外の薪を安価で売るか、アイアンバークと他の薪を混ぜて売る事が一般的です。

そこで僕はマーケットの少ない「アイアンバーク100%」の薪を売る事に決めました。もちろん、貴重な木なので、一回の配達で他の薪に比べて40ドル近く高くなります。しかし、前に述べたように、アイアンバークは他の木より長く燃えます。値段は高いですが長持ちしますので、トータルしたらこの薪を買う方が得だと僕は思っています。

さて、牧場内での薪の「仕入れ」方法ですが、牧場内で枯れて立っているアイアンバークの木や、完全に倒れていたり、途中から折れている物を探しそれをチェーンソーで切りトラックで牧場内の薪割り場所に持って行きます。

 

アイアンバークの木

f:id:gibraltarmasashi:20160729145157j:plain

 

枯れて倒れたアイアンバークと、チェーンソーでカットした木。

f:id:gibraltarmasashi:20160729143937j:plain

f:id:gibraltarmasashi:20160729144116j:plain

 

家のストーブで使う場合は斧で割っていましたが、これが仕事となると大量の薪が必要なので自動薪割り機を使用してどんどん割ってストックしておきます。僕がチェーンソーで木を伐り、子供や妻が手伝いながらトラックに載せ、薪割り機を家族で取り囲みどんどんと薪を積み上げていく。

 

「薪売ります」の広告は、地元のフェイスブックページに掲載し、注文が入れば約1トン分をトラックに投げ込み、ラグビーの練習のついでに子供と配達をしてトラックから降ろしてあげる。


トラックに載せた薪。

 f:id:gibraltarmasashi:20170415200322j:plain

f:id:gibraltarmasashi:20170415200344j:plain


お客さんの為に積んであげます。

f:id:gibraltarmasashi:20170415200441j:plain

 

売れるかどうか半信半疑で始めた副業も、広告を出したらすぐに反響があり、嬉しい事に意外に忙しい・・・。こうやって以前はガソリンを使って行っていた週二回の練習も、帰りにはポケットに現金が入っているようになりました。

かつて日本の農家の方が冬場に石焼き芋を都会に売りに来たように、我々も産地直送の暖かい薪を小さな街に配達しています。

街の人は僕の薪で暖かい冬を過ごす事が出来て、我々は懐が温かくなる。副業だけど、僕は好きです。

余談ですが、薪を割ってたら牧場生活で初めて見た物が出て来ましたので、写真を貼っておきますね!

f:id:gibraltarmasashi:20170415201459j:plain


ではまた!